おゆきの風景・小舎便り > 2015年山菜パーティー



先日 5/23、24(土日)に恒例の山菜パーティーと山菜教室を開催しました。
 
今年の山菜の出方は、花々と同じに早いこと早いこと!例年より1週間~10日は早かったように思います。

今年は
女性の初参加の方が1人いらっしゃり、たまたま当日小舎で会った女性とは偶然知り合いの仲だったといことでした。
度々参加下さる方たちともすぐ打ち解けあい楽しそうでした。

そして今回の特徴は、女性の方が男性より多かったという、ここのところでは珍しいことが起こりました。
男性陣は分かりやすく
、ことのほか嬉しそうでした。
当日と翌日の山菜講座は晴天にも恵まれ、大変楽しい会となりました。

連休も何もないこんな時期、たった1泊のために、遠路はるばるご参加くださった皆様に心から感謝の2日間でした。



今年の八幡平の春は驚くほどの速さで駆け抜けていきました。
山菜のこの時期はもうすっかり初夏の候、爽やかな春ゼミの鳴声が緑濃くなった山々に響いていました。
G・ウィークのあと少したってから一旦は急に寒くなりましたが、その後は天候にも恵まれ郁男は岩魚釣りに、私は山菜とりにと野山を歩き回り目的の物を揃えることが出来ました。
  
 
 

時期がずれることにより毎年同じ物をお出し出来るとは限りません。その分今まではなかった物がまた新しく登場ということもあるので、自然の恵みは飽きることがありません。

皆さんが大好きな「天ぷら」の材料も、今年は丁度いい芽出しの物が「ウド」しかなくなってしまいましたが、その代わり新たに丁度開きかけた「藤の花」を見つけ、花だけしごいてそれを天ぷらにしました。
美しいだけでなくその甘い香りの花はコクがあっておいしいと珍しがられて好評でした。

このように今年もお陰様で皆様には色々な山菜、野山の幸を楽しんでいただくことができました。


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★郁男パーティー前日~終わりまで風邪でダウン!!!

なんとこの大事な3日間、郁男は風邪(だと思う?)でダウン!前日の早朝2人で最後の山菜とりをして帰ってから急に気分が悪くなったようです。食欲がないということで即、断食をすることにし、その後25日まで丸4日間水だけで寝ていました。

熱は38、3℃まで上がっていましたが、パーティー当日は少しだけ何とか起きて準備をしていまし。
お客様が到着されてからは殆んどが勝手知ったる常連さんばかりだったので、申し訳なかったのですが大体のことはお願いして休ませて貰ってしまいました。

本当に色々と助けて頂きました。
郁男の役目である岩魚の炭火焼も、火鉢に炭をおこし、岩魚に串を刺し、塩をふりして焼くまでの全てを千葉さんや岳ちゃんがやってくださり、とてもおいしく焼いて貰えました。
皆さんが何か手伝うことありませんか?と次々に声をかけて下さり、食器洗いもドンドン手伝って下さりあっという間に片付いてしまいました。

大変なご迷惑をお掛けしてしまいましたが、みなさんに助けられみんなでワイワイと作り上げ、一体感を覚えたような楽しい会の感じとなりました。みなさん本当にありがとうございました。

ご心配をおかけしてしまいましたが、郁男は無事26日から起きられるようになり、ためてしまっていたパーティーの後片付けをし始め、現在は元通りに動いています


★今年も揚げたて、焼きたて!

今年も天ぷらと渓流で釣り上げた天然岩魚の塩焼きは、食卓の傍の卓上で行い、どちらも熱々を食べて頂き大好評!

 ◎今回もお膳の出し方はお1人ずつおで。

 〔夕食献立〕

    ①ご飯    ゴマナの葉入りおにぎり 
    ②味噌汁   竹の子、アザミ、ウド、セリ、ワラビ、油揚げ、高野とうふ、人参、椎茸(自家採り)  、さばの水煮缶           
    ③焼き魚   天然岩魚、朴の葉を敷く
    ④天ぷら  ウド、藤の花
    ⑤炒め物   ボンナとイカのカレー炒め
    ⑥酢味噌和え  ウド、山椒の葉  
    ⑦辛し味噌和え  アイコ
    ⑧炒め煮   ハンゴンソウ、人参、油揚げ、厚揚げ、山椒の葉
    ⑨ナムル    ゼンマイとモヤシ、ニンニク、白ゴマ、ごま油          
    ⑩おひたし  アマドコロのマヨネーズ
    ⑪浅漬け    (ミズ、ウルイ、人参、しょうが)

残念ながら今回は調理や天ぷら揚げるのに忙しく、料理の撮影まで手が廻りませんでした。


〔朝食献立〕

    ①ご飯     (分搗米)
    ②味噌汁  (ミツバ、豆腐、油揚げ)
    ③炒め煮  (ウドのきんぴら)
    ④納豆    (アサツキの青味)
    ⑤漬物    (自家製梅干)
    ⑥箸休め  (ウドみそ、山ワサビの醤油漬け)
    ⑦焼魚    (汐鱒、)
    ⑧おひたし (ワラビ、削り節)
    ⑨味のり


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 ★「寺さんの手作り・スィーツコナー」
   今回は温泉黒玉子!
恒例 になった「寺さんの手作り・スィーツコーナー」ですが、今回も焼いたクレープに手作りアンやジャムを巻いて下さり大好評!

小麦絶ちをし始めた我が家と同様小麦が身体に合わないH川さんのため、彼は特別に天ぷら衣と同じにクレープも米粉と玉子で作って下さいました。
何事も臨機応変にその場でササッと用意して下さるのですが、いつも持ち歩かれる箱の中には一体どれだけの品々が収まっているのかと不思議に思うばかりです。
   
・今年はいつもとは違った、温泉黒玉子も!     
箱根山の噴火により温泉地で温泉黒玉子が出来ないというニュースを観て、ナ~ンだ自分で作れるじゃないか、といつもの彼は思った!そうです。それをここでご披露下さったという次第。

  
 

鉄分の濃い温泉のすぐ次に、酸性の強い温泉に入ると爪(蛋白質)が真っ黒になってしまいます。

要するにその原理を利用しちょっとした薬品を使って作ると言う訳です。

ゆでた玉子を○○○の入った液に漬けておき、その後鍋で熱くした○○○の入った液に玉子を入れるとあ~ら不思議、みるみる見事に真っ黒になってしまいました。

食べると味はあの温泉玉子そのもの、誰でも家でも出来るんです!
  
○○○の部分の薬品は身近な物ですが、お聞きしたのに名前を忘れました。

試して見たい方はどうぞご自分で調べるか、寺さんに聞いて下さいね。とても楽しい実験をして頂きました。


 ♪〔山菜教室〕♪

 
翌24日午前中は私(おゆき)が講師を務めさせていただくこれも恒例の山菜教室、大快晴の心地よい初夏の候、春ゼミに包まれながらの山菜取りです。

いざ出陣




女性陣も見れば山女風、足場の悪さも藪の中もなんのその、と山菜取りに大いに燃えていた人達ばかり。
そこでまだ色々な物が充分に採れるいつもより少しコアな場所へご案内しました。


わたしかわいい? うん十分かわい。よしよし


みんな並んで山菜を採るようにとは教えてませんがな。


日本人はとにかく並びます。うつくしーです。
やはり採って楽しい、食べておいしいウドが人気のようです。
これ、こんなに採れました。

まだ若い男性も自分で料理するとかで、採る度にこれはどんな風にするんですか?
と質問をされるほどでした。
山菜男子、いや山菜王子と呼んであげましよー


戻ってからはワラビのアク取り用に木灰を持っていって貰い、それぞれ新聞紙にしっかり包んで沢山のお土産とされました。
2時間程の間でしたが共に素晴らしい自然の中で過ごすことができ、常に笑いっぱなしの楽しい山菜講座となりました。

季節がくると毎年生えてきてくれる山菜、野草。

そこから私達はおいしさと滋養の恵みをいただいて当たり前と思ってきましたが、昨今これはもう当たり前ではなくなってきています。

特に3.11以降のことを考えると、この貴重な場所と状況が少しでも保たれるよう切に願わずにはいられません。

そんなことを思いながらの山菜教室でしたが、今年も無事に元気な山菜達に出会えて感謝でした。


パーティー開催の趣旨

一緒に歩いていく内に道端のただの草と思っていた物が、こんなに美味しく食べられる物だったなんて!、と皆さんのこれまでの見方が変っていきます。
味わって知る喜び、自然の息吹を全身に受けながら季節を感じる毎年のこの楽しい会、山や川がいつまでも変らず健康で穏やかで有り続けて欲しいと願わずにはいられません。

幸いまだ小舎の周辺は豊かな自然が残っています。
そこで皆さんに山菜の美味しさを味わって頂き、また一緒に楽しく採りながらの体験を通して何か一つでも感じて頂ければ嬉しいナァ~、とそんな思いで毎年山菜パーティー、教室を開いています。

出来るなら山菜を採って、下処理して、調理して・・・と準備段階から挑戦されてみたらもっと楽しめるのではないかしら?とおすすめです。

ではご参加くださった皆さん本当にありがとうございました。
今回ご参加頂けなかった方々も次回には是非どうぞ、一緒に歩きましょう!


おまけ  5/末現在の庭の好きな花

  
 

片桐君から頂いた種から育てた苧環(おだまき)が足掛け3年目でやっと咲き出しました。

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 ー次のお知らせー

8/11(火)     開所40周年(1975年) 

 石窯で焼くピザパーティー

 お陰様で40周年を迎えることになります。あっという間にこんなにたってしまいましたが、いつものように何気なく、淡々と参ります。
 感謝を込めておいしいピザを焼かせて頂きます。食べて飲んで楽しくお過ごし下さい。
  ご予約はお早めにお願い致します。

 1泊2食 (夕食石窯焼きピザ) ¥5.300_

 お好きな食べ物、飲み物持込大歓迎!

 

2015.05.30記





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