おゆきの風景・小舎便り > 台所の風景

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長年おゆきと台所で仕事していていつの間にかというか当然というか、私は主に食器洗いとおゆきが調理に集中しやすいように、また手順が流れるように進むよう環境を整える役回りとなっております。 せっせ、せっせ・・・。
何といっても私よりは料理全般の心得が上なもので、その日のメニュー構成から調理までお任せするしかありません。

おゆきは調理のために使ったいろいろなツールをどんどん流しへ回してきますので、私はそのつど洗い流し次にすぐに使えるように整えます。
その合間にお膳のセットや盛り付け、ころあいをみては風呂の湯加減を確かめるためにちょろちょろしてます。
このあたりまではお互い物言わなくてもあうんのこきゅーってところでうまくいってます。

たまには逆の立場で立ち回りたいとも思いますが、一品料理ではできるものもありますがお膳セットでバランス良く構成することはやはり無理・・・っとここでいつも心でユウターンします。

こうして台所で私の心はあっち行ったりこっち行ったり揺れ動いているのです。

一方私の目の前でおゆきはその背中に、仕事に集中してしているのです・・・と意気込みをにじませ私を圧倒します。
そして次々に洗い物をシンクへ回してよこします。

私がたまに調理するときは、どちらか言うと使った鍋やフライパンなどは、ある程度自分で片付けながら作業を進めていく性分なので、おゆきのそのやりかたには「ほう、そうきますか」と大きな心にもうひとまわり輪をかけた上で、受け止めているのです。

私は以前から必要な家具や食器などは出来るだけ手作りしてきた経験から、すぐ切りくずや道具が散乱しますのでこれらを片付けながらいかないと作業がはかどらないため、工程の半分は掃除や片付けだ、くらいのつもりで作ってきました。
その思いがありますので、台所でのおゆきのながし放題を見ていて、やはり私がそばについていないとこの人はやっていけないでしょう・・・などとは口が裂けても申しません。

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そしていまひとつ理解できないこと、それは
私って、ほら、きれい好きじゃないですか。
ですから洗い物は洗剤をつけて洗いたいわけですよ。
その様子を見ていたおゆきは、その食器は洗剤つけて洗う必要がないと結構強い口調で私をたしなめるんです。
でもこれは俺のやりかただから・・・っと言っても「でも必要ない」ときっぱりと、しかも執拗に何回も突っ込んできます。
なんか、やってはいけないことをしているような気分になってきて、気持ちの持って行き場を失いそうになります。
このように言われてきたのは1回や3回ではないので、この状況をどう収めようかと長年考えてきたのでした。
しかしやっとこの状況を余裕で受け止める解釈を見つけたのです。

その詳細は、次にしましょう・・・というとみなさんきっと怒るでしょうから言います、言いますから・・・。

どうもおゆきは「やってはいけないこと」と「やらなくてもいいこと」という語句を洗剤で洗うに関してはごちゃごちゃに使っているようだ・・っという見解です。
みなさんがこの状況に立たされたときはどう反応するのか聞いてみたいです。

それにしても「洗剤で洗わなくてもいい」を「洗剤で洗ってはだめ」という方へ気持ちを置き換えて使うという大技を隠し持っていたとは初めて知りました。
人って何もってんだか分ったもんじゃありませんな。

えっ、私ですか・・・。
私の持ち物は、神様の召すままですから・・・。

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