おゆきの風景.小舎便り > おゆきのスポーツ嫌い
世の中は思った以上に広くまた空は高いせいか、そんな人もこんな人もそれにあんな人も、自信たっぷりに好きなことして暮らしています。
おゆきも好きな分野がたくさんあって、やりだすと自分の世界に入り目を細めたりまん丸にしたり、たまに三角になったりしてそれなりにオーラを放っています。
そんなおゆきはスポーツが大の苦手と申しますか、嫌いと申しましょうか、そちらの感性はほぼゼロです。
おゆきは台所に入るとラジオを聞きながら仕事をしているのですが、プロ野球や相撲のシーズンは即バチッと音をたててラジオのスイッチを切ります。
確かにおゆきに相撲や野球は似合っていませんが、スイッチオフのときのスピード感には思わず私は振り返ってしまうほどです。そこんとこの反射神経は整っているようです。
今年は秋田県内は熊の出没が多く、ご存知のとおり人的事故も度々発生しているため散歩に出るのを控えていて運動不足ぎみになり、2人とも室内で運動をするようにしています。
そんなある日おゆきはいきなり大屈伸運動(スクワット)を始めたので、私は準備運動してから大屈伸をするようにと教育的指導を放ったときのこと、正しいことをした後のあの満足感が今ひとつでした。
ためしにおゆきの反応をみてみると、これはもしかしたら「準備運動」の提案が届いていないなっと思いました。
思い切ってそこんとこ確認したところによると、単に「準備運動」の意味を知らなかったのでした、さーお立会い。
さらにおゆきに突っ込んでみると、準備運動、筋肉運動、整理体操という三大区別がついていないのが発覚したのでした。
これは見過ごすわけにもいかず、私がリードしながら膝の曲げ伸ばしの準備運動を一緒に始め、次にスクワットに移って数回一緒にやっている最中、「これって準備運動とどこが違うの? 」ってくるんです。
私は驚きすぎて不覚にも腰から力が抜けていき、心の中では目まいに襲われ立っているのもやっとの状態でした。(すこーしうそが入っています)
しかし時間が少し経ちましたが、気を沈め広い心で一から教えてあげました。
「あのね、準備運動ってね・・・」
「それから筋肉運動ってね・・・」
「最後になりますけど、整理体操とは・・・なので・・・にも関係してとても大事なんです」
一通り講義を終えおゆきの顔をのぞいてみると、そこには理解してくれたときの瞳の輝きはなく目線は宙をさまよっていて・・・あぁ 悪い予感は当ったのでした。
きっとショックのあまり私の説明も的を得た説明になっていなかったのでしょう。
それについては私にも3パーセントくらいの責任があることを否定はしません。
それにしてもそこまで肉体的運動関係に関心が無かったのか・・・と30年以上共に暮らしてきたのに今日まで見抜けなかったとは、俺のバカ~ なんてこた~思いませんでしたが・・・。 ややこしやっちゃ。
広い世の中を端から端まで自由に生きているおゆきには、次に何を見せられることやら。
ほんとのところ、だれかたすけてけれ~。
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